逼迫する財政と高齢化の進行 3
1985年の数字ですが、日本では公的負担が国民所得の36・6%、西ドイツは53・2%、スウェーデンは69・9%です。
スウェーデンは日本より、社会保障が厚く高齢化が高いため、出す方も大きいのです。
ドイツの社会保障は日本と同じようなものですが、高齢化が非常に進んでいるから負担が大きいです。
日本は今のところ、スウェーデンやドイツよりもまだだいぶ低いですが、世界一の速度で高齢化が進んでおり、今世紀末には、今日のドイツやスウェーデンの水準に追いつくでしょう。
これから高齢化がどんどん進んでいくとどうなるでしょうか。
今のやり方でいくと破産せざるをえません。
負担はすぐドイツ並みになり、ほどなくスウェーデンのような高負担の状態になります。
これを予想するのに役立つのは老人人口指数の動きです。
この指数は分母に15歳から64歳の生産力人口(労働人口)、分子に65歳以上の被扶養人口をとったものです。
これは何人が働いて何人を養うかということを表わす数字です。
現在、日本ではだいたい7分の1ぐらい、つまり7人で1人を養っている計算になっています。
厚生省の試算では、日本の高齢化率が最高に達するのは2021年です。
この頃になると、2・5人で1人を養わねばならないことになります。
単純に率だけでいうと、働く人々は今の3倍ぐらいを負担しなければならないことになります。