産業活性化の道を探って 3
同じ発想は、自由放任の国といわれるアメリカになかったわけではありません。
たとえば、建国の始祖の一人、アレクサンダー・ハミルトンは、アメリカ産業政策の元祖といわれています。
彼は次のような言葉を残しています。
「・・・資本はむら気で新規の事業に対し身を入れることに憶病である。
したがって、常に用心深く、過敏症の資本家たちの自信を引き起こすために、国の援助ですべての試みの途上に横たわっている障害物を取り除いてやらなければならない・・・。」
「後進国」のアメリカは、「先進国」イギリスの自由主義に対抗するために、ハミルトンが主張したように各種の重商主義的政策関税、補助金、幼稚産業育成措置が必要でした。
事実アメリカでは、国内における自由競争の建て前の背後には、つい最近まで高関税政策の伝統が維持されてきました。