対外開放の戦略転換 9
市長は帰国後行われた記者会見で「事前に中央と打ち合わせをすることは当然のことだ」と述べ、高官どうしの接触が禁止されているなかで、ニクソン元大統領、キッシンジャー元国務長官との会談や政府・議会関係者との懇談および講演会を行い、関係改善の道筋を探りました。
天安門事件について、朱市長は
「歴史的な事実で誰も隠すことはできない。
真相は将来明らかになるだろう」
・・・と述べていますが、アメリカ国民の中国に対する感情には厳しいものがありました。
一部の講演会場では、天安門事件への抗議を示す横断幕が掲げられるケースがありました。
朱市長は「まだ誤解が十分にとけたとは思えない……」と帰国後の会見で述べました。
アメリカの国際的な影響力に期待した訪米でしたが、ぎくしゃくした中米関係は「人権」を軸にいまも続いています。